平成27年11月21日(土)、大阪・梅田スカイビルにて日本医療機器学会が開催した第2種滅菌技士認定講習会を受講しました。
日本医療機器学会は、産学連携による医療技術、機器の改良開発並びに医療安全の発展に寄与することにより、医学・医療の質の向上を目指し、人類の健康と福祉に貢献することを目的として設立されました。
会員構成も、医師、医学・医療の研究者、看護師、臨床工学技士、滅菌技士、材料部職員等の医療関係者と、医療機器の研究開発に携わる理工学研究者並びに、製品開発・製造・流通を担う医療機器関連企業の三者が密接に連携し、医療・医療機器等の進歩発達に寄与することを標榜する学術団体です。
滅菌供給業務は、病棟、外来など医療施設の臨床現場からは見えにくい場所で行われており、現場に供給された滅菌器材は何の心配もなく安心して患者さんに適用されています。このように滅菌器材が安心して使われている陰には、目立たぬ場所で常に厳しいリスク管理のもとに遂行されている滅菌供給業務があります。
滅菌技士は滅菌供給業務についての知識、技術を習得し、滅菌供給業務ののリスク管理を向上させ、医療現場での患者の安全性を前進させていくための資格です。
医科だけではなく、歯科医院においても毎日滅菌業務は行われています。
血液や唾液中には、様々な細菌やウイルスが潜んでいる可能性があります。そのため、治療に使われている器具をきちんと滅菌しなければ、院内感染を発生させる恐れがあります。
滅菌とは器具に付着している全ての微生物(細菌やウイルスなどを含む)を除去することです。滅菌された器具を使用することで患者さんに安心で安全な歯科医療を提供することができます。
もちろん、滅菌の前には洗浄・消毒を行う必要があります。洗浄・消毒だけでは、微生物が残存しています。全ての微生物を除去・死滅させるためには、煩雑な手順をきちんと行わなければいけません。
当院でも、日々進歩する知識・技術の習得に努め、患者さんの安全のために努力を続けていきます。